お仕事でのスタイリングはクライアントの意向で、可愛いものから大人っぽいスタイリッシュなものまで、幅広く演出しないといけません。
それがとても面白くもあり怖くもあります。
インテリアスタイリングであれば、ナチュラル・モダン・スタイリッシュ・トラディショナル・純和風・和モダン・アジアなどの中から指定がありそれに向かってスタッフみんなで進んでいく。
基本のテイストを合わせながら、細部までこだわって演出するのが苦しくもあり楽しい。そんな仕事です。
私の時代くらい?までは、スタイリストやカメラマンは長らくのアシスタント時代を経てから、独立したり自分で仕事をしたりしていくというスタンスでした。
アシスタント時代は、先生について夜遅くまで仕事してタクシーで帰ったり、ホテルで泊まったり、サウナでとまったり、夜遊んだり、と忙しいけど薄給なので日雇いバイトをしたり、けど飲みに行ったりと今では考えられない無茶な事も沢山しました。今となれば決して戻りたくはないけれど良き思い出です。お仕事以外にも、美味しいものを食べさせてもらったり、美しい建築や音楽など、色々と学ばせてもらいました。私の核はその時に作られたのだなとしみじみ思います。
話がそれましたが、スタイリングはクライアントの意向が主なのですが、そこには必ず自分の味、というか個性がでます。
そこをいかにセンス良くできるかが、腕の見せところな仕事だと思います。
我を出し過ぎたらセンス悪い(広告撮影のスタイリストはアーティストではない)し、無さ過ぎても面白みに欠ける。
自分がどう生きてきたのかが、その人のスタイリングには現れるんじゃないかなと感じます。
そのために、美しいモノを見て、美味しいモノを食べ、ちょっと高くても良いモノを購入したりして、五感を磨きなさいと
よく言われました。
私は仕事で学びましたが、もともとセンスのある方は知っていたりすることが多く、驚くことも沢山ありました。
これからもいろいろなことを吸収していけるよう柔らかい頭で挑んでいきたいと思います。